著者ルイス・ローゼンフェルド氏へのインタビュー
英語のインタビュー記事が以下のサイトに掲載されています。一部を抜粋して紹介します。
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Diving Into Site Search Analytics: Interview with Louis Rosenfeld - Six Revisions サイト内検索のデータは宝の山であり、サイトのデザインやIA、コンテンツを改善するヒントが得られる。サイトサーチアナリティクスという新分野について最近本を出版した、IAのコンサルタントであるルイス・ローゼンフェルド氏に、お話を伺った。 |
サイトサーチアナリティクスを一言で説明してください。
Louis Rosenfeld:ユーザーがサイト内検索を使うのは、探しているものを自分の言葉でサイト運営者に伝えているのと同じです。サイトはその情報を提供できているのか?SSAは、サイト内検索のクエリを収集し、そのパフォーマンスを検証・計測し、サイトが役に立っているかどうかを調べるための方法論だ、と言えます。
SEOとはどう違うんですか?
Louis Rosenfeld:SEOでは検索エンジンから自社サイトへユーザーを導くための検索が対象ですが、SSAでは、サイトを訪問した後の検索行動が対象になる点が大きく異なります。自社サイトに特化し、より洗練された検索キーワードが中心になるので、訪問者の期待に応えるために何をすべきかについての多くのヒントが得られます。
では、サイト運営者はどんなことを学べるのでしょう?
Louis Rosenfeld:たとえば、サイトに実は存在している重要なコンテンツをユーザーに届けられていない、ということが分かります。サイト内でよく検索されるのにヒットしないクエリを調べ、ヒットすべきコンテンツがサイト内に存在しているかどうかを調べます。存在しているなら、検索エンジンの設定、コンテンツの書き方、タイトルやタグ付け、のどれかが悪い、ということになります。
つまり、SSAは問題発見のための診断ツールとして機能します。見つかった問題はすぐに直すか、大きな組織の場合は客観的なデータを示すことでIT部門やコンテンツオーナーを説得し、問題解決へと導くことができます。本の中では、他にもいろいろな診断方法について紹介しています。いろいろな手法を使い分けて活用すれば、サイト内検索の性能だけではなく、サイトのコンテンツやナビゲーションも改善することができます。さらに、SSAに関連した指標を定義すれれば、サイトのファインダビリティを定量的に評価・モニタリングすることも可能です。
デザイナーにとってのメリットは?
Louis Rosenfeld:SSAによって、どのコンテンツを目立たせるべきかを決められます。本書で紹介したある事例では、検索クエリを分析した結果、ユーザーの情報ニーズが時期によって変化することが分かりました。コンテンツのニーズが時期や時間帯でどう変わるのかが分かれば、トップページのコンテンツを切り替えてニーズに応えることができます。別の事例では、サイトの奥深くに埋もれた記事ページで検索されたクエリを分析することで、関連リンクの精度を高めることができました。
意外な発見はありますか?
Louis Rosenfeld:直観に反する驚きの発見が得られることはあまり多くありません。どんなユーザー調査もそうですが、データを改めて見ないと分からないことが分かります。例えば、フィナンシャルタイムズは、日付でよく検索されることに気が付きました。特定の日に更新された記事を探しているのだと仮定し、日付による並び替えと絞り込みフィルタを導入したところ、良好な結果が得られました。人や会社の名前でも検索されていたので、名前によるフィルタも実装しました。
これらはちょっとした機能ですが、大きな意義がありました。シンプルで優れたものというのは、当たり前のように思えますが、データを見ないと思いつかないものです。たとえ思いついたとしても、実現にこぎつけるためには、上司を説得するための材料が必要になります。SSAによって、説得力あるデータが得られるのです。
...続きはオリジナル記事へ(英語)
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